(補稿) エンゲルスについて②
エンゲルスの主張の核心点の整理
生産手段が個々人から集団によってしか使用することのできない社会的なものへと、生産が個人的行為から社会的行為へと、生産物も個々人の生産物から社会的生産物へと変わったにもかかわらず、商品生産の領有様式はそのままであり、資本家は他人労働の生産物をあいかわらず私的に領有し続けていることを資本制生産の基本矛盾とする。
つまり「社会的生産と資本主義的取得(領有)の矛盾」とは、生産が社会的であるにもかからず領有(取得)が「私的」であることをさしている。 プロレタリアートとブルジョアジーの対立、・工場内組織化と社会的生産の無政府性、恐慌の三つは、この矛盾の発現形態=現象として展開される。